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コンソールケーブル

ぽよんテックではネットワーク機器を中心に企画、開発を行っていく方針なのですが、まだ会社を立ち上げたばかりで、開発するための環境整備に四苦八苦しているところです。

環境整備にあたって、いろいろなケーブルや中古のスイッチなどを準備していて気になったのが、RJ45タイプのコンソールケーブルが様々な機器に使用されているのに、シリアルポートがついているPCはほとんどないので、USBシリアル変換ケーブルを使うことになるのですが、まぁこれも新しいWindows用のドライバがあるとかないとか、めんどくさい状況になっています。また、ドライバがあって、安定した変換アダプタを入手できても、DB9のコネクタはでっかくてじゃまっけだし、機器毎にDB9-RJ45の変換アダプタはついてくるので、どれがどれだかややこしいことになってきています。どうせなら、シリアル変換として安定度のあるFTDIのFT232シリーズを使用したケーブルがほしいんだけど、ケーブルメーカーのホームページにはどのチップを使った製品かなど書いてあることのほうが珍しいし。

そこで、様々なメーカーの機器を一通り触ってみて、RJ45のコネクタのピンアサインはほとんど同じなので、安定した変換チップを使用してたRJ45(Console)-USBの変換ケーブルのまともなやつを常時入手できるようにしておけばいいやとの結論に達しました。

こういうときに頼りになるのが、中国人のお友達で、シリアルーUSB変換ケーブルを作っている工場に連絡して、DB9のコネクタをRJ45に変換して送ってもらう段取りをすれば、商品の出来上がりです。

調べてみたところ、シリアルケーブルをRJ45コネクタで使用するための規格が2種類あって、一方は、Ciscoコンソールケーブル用のピンアサインで、もう一方は、RS-232D EIA/TIA 561という規格です。ネットワーク機器で使用されているのはほとんどがCisco互換ピンアサインみたいです。

少量生産なので、格安というわけにもいきませんが量販店で売っている変換ケーブルと大差ない値段で販売できるようになりました。(秋葉原などでディスカウントで販売されている価格には到底及びません)ラックに並んだ大量のCiscoスイッチをとりあえず初期化したい場合などに重宝します。

商品仕様や、販売方法などは、”その他プロジェクト”のページにて行う予定です。

せっかくのブログなので、裏話を少々

USBシリアル変換ケーブルは元々はドライバも含めて、そんなにめんどくさい商品ではなかったのですが、とあるチップを採用した商品に妙なトラブルが頻発するようになりました。

日に日にトラブルが増えていき、ついにはそのチップを製造した数より多くの問題が発生していたことに気が付いたチップメーカーが調べたところ、世の中に出ている商品のほとんどは、そのメーカーが製造したチップの偽物チップが使用されていたことがわかります。

そのチップメーカーは、新しいチップには偽物を作りにくくなるような工夫をして販売をつづけていますが、大量の偽物にマーケットを壊された商品に関しては、新しいバージョンのWindows用のドライバの公開をやめて、本物を仕入れて商品化していた変換ケーブルメーカーにだけドライバを供給するようにしたようです。

しかし、偽物チップを使用した製品はいまだに市場に氾濫していますし、変換ケーブルメーカーも偽物がほしくて偽物に手を出したところは少数で、本物だと思って使用していたら実は偽物で新しいドラバが手に入らなくて困っているところもたくさんあると思います。

そんなこんなで、USB-シリアル変換はいまだに混乱しています。ライバルがこけたところで漁夫の利を得ているのがFTDIのシリアル変換チップで、ライバルがこけたおかげで値崩れすることもなく安定の商品として普及しています。

最後に一言

FTDIさん、高いです うちはもうかりません